仙台建築都市学生会議

ハウスレクチャー

 ハウスレクチャーとは、阿部仁史アトリエが主体の2003年に始まったレクチャーシリーズであり、デザインを核に「再生」について考えていくものです。 2014年にその活動を終えましたが、仙台建築都市学生会議が主体となり2017年に復活しました。建築家や大学の教授をゲストにお招きし、ご講演いただくことで学内以上の知識を得ることを目的としています。昨年度は東北大学大学院工学研究科教授の五十嵐太郎様をゲストにお招きし、ご講演いただきました。学生会議内にとどまらず一般の市民の方々や学生、仙台の大学の教授の方々にも参加していただいております。


アーキバトル

 仙台建築都市学生会議では、アーキバトルという企画を行なっている。アーキバトルとは、建築のプレゼンバトルである。仙台建築都市学生会議内の学生たちが主体となり、それぞれ決められたテーマに沿って調べ、プレゼンを行う。社会に出て、就職してからではプレゼンの練習をする機会などは少なく、機会は極めてごく僅か。そのため、学生である今のうちから可能な限りプレゼンを行う機会を増やし、練習することを目的としている。テーマは、建築史、材料、環境、意匠など幅広く展開している。対戦形式は個人戦や団体戦があり、人数によって変動する。プレゼンの内容、アニメーション、トークの様子が主に評価され、聴講者の多数決によって勝者を決める。仙台建築都市学生会議という名前の通り、建築を学ぶ者として大きな学習の場となる。また、1年生においては、2.3年生との交流の機会ともなる。毎年、日建学院様に協力していただき、優勝者には豪華景品があるかも ... ?


模型ワークショップ

 仙台建築都市学生会議では、模型ワークショップという活動を毎年行っている。この活動は、全体で何かひとつテーマを設定し、各班に分かれてそのテーマに沿った既存建築物の模型を作るという活動で、約2ヶ月間の製作期間ののちに、発表会を行っている。主にこれから設計課題が始まる1年生にとっては、模型材料の種類や製作技術、道具の使い方などを先輩から教わることができる貴重な活動である。模型だけでなくプレゼンボードも作成するため、設計課題をする上で必要なスキルや知識を一足早く身に付けることができるところが魅力だ。また、模型作りを通して建築物の知識も深まるため、2,3年生にとっても有意義な活動となっている。そしてこの活動は学年や大学問わず関わることが多いため,学年の枠を越えて交流を深めることができる。


ソフト講習会

 仙台建築都市学生会議では、通常会議の議題の中でソフト講習会を行なっている。建築学生が設計課題に取り組む際、図面を引きながらモデリングする3DCAD、パースを作成するレンダリングソフト、プレゼンボードを作成するIllustratorやPhotoshopなど様々な技術が必要になる。この講習会を行うことで実際に設計する際に役立つ事を多く学ぶことができる。そこで3年生を中心に、基本操作、応用操作を1•2年生に講習を行う。3年生は自ら教えることで再確認となり、1•2年生はソフトの技術を直接学ぶことができる。全学年が設計についての知識が深まるため、とても有意義な活動となっている。この活動は全学年がステップアップできるため、2年生が3年生になった時には、また1•2年生に教えていくと途切れることなく続いていく。


東北エスキス会

 東北エスキス会は2019年に初めて試験的に行なった企画だ。より多くの現役の学生たちがフランクに意見を言い合い、時には激しく議論をするような場を設ける。ここでは各大学の学生同士で自分たちの課題を発表した上で講評し合う。建築の向き合い方や課題に対する捉え方が各大学、人それぞれで違いがあるため、新しい発見や考え方を見出すことができる。また課題発表の回数が多いため、回数を重ねるたびにプレゼン能力も向上し、そこから多くの議論がなされる。学年、学校の垣根を越え、東北地方の建築学生の親睦の場として本企画を位置付けたことで、東北の建築界全体を盛り上げていくことを目指した。

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