対面活動
学生会議では、毎週決められた曜日に「通常会議」が行われます。オフラインでは、せんだいメディアテーク7階スタジオbに集まり様々な活動を行います。コロナ禍ではオフライン活動の機会は減りましたが、ここでは、コロナ禍以前に行っていた通常会議や、メディアテーク外で行った活動も含めてご紹介します。
ハウスレクチャー
ハウスレクチャーとは、阿部仁史アトリエが主体の2003年に始まったレクチャーシリーズで、デザインを核に「再生」について考えていくものです。 2014年にその活動を終えましたが、学生会議が主体となり2017年に復活しました。建築家や大学の教授をゲストにお招きし、ご講演いただくことで学内以上の知識を得ることを目的としています。2018年には東北大学大学院工学研究科教授の五十嵐太郎様をゲストにお招きし、ご講演いただきました。学生会議内にとどまらず一般の市民の方々や学生、仙台の大学の教授の方々にも参加していただいています。
アーキバトル
アーキバトルとは、一言で表すと建築のプレゼンバトルのことです。学生会議のメンバーが主体となり、それぞれ決められたテーマに沿って調べ、プレゼンを行います。社会に出てからは、プレゼンをしたり交渉をしたりする機会は多くなります。学生である今のうちから可能な限りプレゼンを行う機会を増やし、練習することを目的の一つとしています。テーマは、建築史、建築材料、環境、意匠など幅広く展開しています。対戦形式は個人戦、団体戦があり、人数によって変動します。プレゼンの内容、アニメーション、トークの様子が主に評価され、聴講者の多数決によって勝者を決めます。本団体の名前の通り、建築を学ぶ者として大きな学習の場となります。また、1年生においては、上級生との交流の機会にもなります。例年、日建学院様にご協力をいただいており、優勝者には豪華景品も...。
模型ワークショップ
模型ワークショップとは、全体で何か一つのテーマを設定し、いくつかの班に分かれてそのテーマに沿った既存建築物の模型を作るという活動です。約2ヶ月間の製作期間ののちに、発表会を行っています。これから設計課題が始まる1年生にとっては、模型材料の種類や製作技術、道具の使い方などを先輩から教わることができる貴重な経験です。模型だけでなくプレゼンボードも作成するため、設計課題をする上で必要なスキルや知識を一足早く身に付けることができるところが魅力です。また、模型作りを通して建築物の知識も深まるため、上級生にとっても有意義な活動となっています。この活動によって学年や大学の枠を越えて交流を深めることができます。
東北エスキス会
東北エスキス会は2019年に初めて試験的に行った企画です。より多くの現役の学生たちがフランクに意見を言い合い、時には激しく議論をするような場を設けます。ここでは各大学の学生同士で自分たちの課題を発表した上で講評し合います。建築の向き合い方や課題に対する捉え方が各大学、人それぞれで違いがあるため、新しい発見や考え方を見出すことができます。また課題発表の回数が多いため、回数を重ねる度にプレゼン能力も向上し、議論もより活発になっていきます。大学、学年の枠を越え、東北地方の建築学生の親睦の場として本企画を位置付けることで、東北の建築界全体を盛り上げていくことを目指しました。
春の散歩
コロナ禍以前に行っていた、春に仙台市内の建築やカフェなどを巡り、学生同士の親睦を深めるイベントです。学年にばらつきが出るようグループを組むため、縦のつながり、横のつながりをつくることができます。新入生は先輩と仲良くなるチャンスであり、他大学の友達を作るチャンスでもあります。他県から来た1年生は仙台のことを知る機会となり、上級生も新しい発見を楽しむことができる企画です。夏休み明けは、「秋のお散歩」として、同じイベントを行います。
建築ツアー
学生会議では、夏季休業中に参加希望者を募り、建築ツアーを行います。見たい建築物、有名な建築物のある都道府県に足を運び、その目で見て、感じ、学習すること、学生会議内の交流を深めることを大きな目的としています。幹事を決め、幹事が各都道府県についてプレゼンを行い、投票を経て行き先を決定します。主に、関東や中部、北陸へと赴くことが多いです。車で移動し、車内では和気藹々とした雰囲気があります。休憩中のSA等では各車で自由に飲食しています。学生会議内のイベントとしては比較的ラフなものです。旅先では、幹事がホテルや旅館を予約し、宿泊をします。夜は部屋割りに関わらず部屋を行き来し、談笑やトランプをして楽しむ姿が見られます。公共の場に行くことが多い為、一般の方々にご迷惑をお掛けしないように注意し、安全第一で交通ルールを守りながら楽しんでいます。
台湾ツアー、台湾交流(一部オンライン)
台湾の建築系学生団体GRATによって運営されている大学建築系卒業設計国際特展・IEAGD が毎年8月に開催されており、開催国の台湾をはじめとして日本、香港、シンガポールの卒業設計が集結します。IEAGDはそれぞれの国と地域の学生がお互いの建築に対する意見をぶつけ合うアクティブなプラットフォームです。その大会に学生会議は毎年(コロナ禍以前)招待されており、大会の視察や GRAT との交流など様々な活動を現地で行なっています。また、その一環でSDLにもGRATの皆さんを招待しており、相互的に卒業設計展に対する理解を深めるとともにそれぞれの国の文化や建築に対する考え方などつながりを深めています。
コロナ禍においては、夏休み期間を利用し、オンライン会議ツールGoogle Meetを用いて交流を行いました。相互に国の文化や団体の活動、大学での建築教育スタイルなどを紹介し、理解を深めています。GRATの通訳の方の力もあり、リラックスした楽しい交流会となりました。
コロナ禍以前の台湾現地での活動
- Grand Review…IEAGD のメインイベント。予選であるPK選(出展者による討論会)から選出された約10組による発表とそれに対する講評が行われる。
- レクチャー…ゲストクリティークとして招待されている日本人建築家によるレクチャーが開催されている。
- 模型展示…出展者の模型やパネルは会場の羅東文化工場に展示されている。
- 交流ワークショップ…IEAGDを運営するGRATとの交流するワークショップが行われている。ワークショップはSDLの期間でも行われており相互に交流している。
- 宜蘭ツアー…会場の宜蘭県にある有名建築物をGRATの学生の皆さんに案内してもらいながら見学するツアーが催される。
- 台湾観光…自由行動日には観光地である九份や台北などに訪れる。日本とは一味違った建築が面白い。