せんだいデザインリーグ2026が無事終了した。449作品が1つの会場、せんだいメディアテークに集まった姿はまさに圧巻の一言であり、不思議なエネルギーが充満していた。24回目を迎えた本大会の運営は、なぜ日本一決定戦と銘打つのか、そして我々が運営するのは祝祭なのか、それとも戦いの舞台なのか、何を創り出そうとしているのかを議論するところから始まった。
世界は、揺らいでいる。本大会の運営準備の1年間に見たのは、例えば大阪・関西万博。それからAIの飛躍的な発展、世界各地の戦禍、日本初の女性総理、オリンピック…。連綿と受け継がれてきたSDLは、そんな世界の揺らぎの中で、学生の創造力が「今」何を発露させるのか、を問いかけ続ける場所である。その中で渦の中心になること。これが今年の我々運営のテーマであった。
届く模型はすべて展示し、セミファイナルでの会場を公開、ファイナルでは会場を複数設け、さらにはYoutubeでもライブ配信を行う。他にも様々な企画や会場の運営に際して、それらがどんな渦を創り出すのか、我々は慎重に議論しながら覚悟をもって決定していった。高尚な目標を掲げながら、実行委員らがそれらを達成するために泥臭い確かな努力があったことは言わずもがなである。委員長としてこの場をお借りし、委員には謝辞を述べたい。そして、この大会に何らかの思いを込めて、自身の卒業設計を会場まで届けてくださったすべての出展者の皆様にも感謝と、敬意を表したい。本大会で生まれた何かの予感が、この先の豊かな未来へと波及していくこと、そしてこれからもそんな情熱が生まれる場が続くことを願ってやまない。

せんだいデザインリーグ2026 実行委員長 中村宗稔(東北大学三年)